新年度が始まりあっという間に3か月が経ち、もう夏休みが近づいてきました。新たな環境で楽しく生活しているお子さんもいれば、なかなかなじめず、中には学校に行きたがらないお子さんもいらっしゃるかもしれません。そのような時、親としてどのように声をかければ良いのか悩まれると思います。

学校に行けない理由はそれぞれです。ここでは登校できない代表的な要因と対応について、まとめてみました。

子どもが登校できない4つの要因

子どもが登校できないという場合、まずはしっかりと話を聴き、何が問題になりどのような対処をすべきか考える必要があります。問題は多岐に渡るとは思いますが、大別するとおもに以下の4つの原因があるようです。その4つについて詳しく解説します。

要因1:心理的な問題

お子さんは登校に対して不安や恐怖を感じていませんか?不安や恐怖を感じる背景には、いじめなどの人間関係の問題、教員との関係性の問題、良い点数をとらなければという学業上のプレッシャーなどさまざまな要因が関与している可能性があります。

このような場合は、まずお子さんとオープンに話し、彼らの不安や気になっていることを理解することが重要です。

要因2:学校環境への適応が難しい

新しい学校やクラスに慣れるのに苦労はしていませんか?新しい友達を作ったり、進級や進学で新たな学校でのルーティンに適応するのに時間がかかることがあります。

このような場合はお子さんが安心感をもって過ごせるよう、周囲の大人たちが学校での活動や友達との交流をサポートすることが重要です。

要因3:学習上の困難

授業内容への理解や学習スキルの欠如はありませんか?このような場合、ご本人の能力特性について知ることがまずは大切です。これまで述べてきたような学校や家庭内で気になることや不安なことがあれば学習に集中することができません。そのような場合は、学業の困難さよりも学校や家庭での問題について目を向けていく必要があります。

しかしそのような問題はなく、本人も努力しているにも関わらず学習が追いついていかない場合は、学校生活のような大きな集団の中で生活をするよりも、個別に指導をしてもらえたり、少人数の中で社会性を身につけて行くことが重要なこともあるでしょう。この判断は学校の教員や医療や教育相談などの専門家と相談をしながら決めていくことが需要です。

要因4:家庭環境の問題

家庭内での問題やストレスがお子さんの学校へのモチベーションに影響している場合があります。家庭でのサポートや安定した環境を提供することが重要です。親子でのコミュニケーションを深め、彼らの感情や気になっていることを理解し、必要な支援を提供するようにしましょう。

じっくりとお子さんと対話の機会を持つようにする

重要なのは、子どもの気持ちを丁寧に聴き、何が問題になっているのかをしっかりと把握することです。対応の仕方も子どもの状態によって異なります。

ただどのような背景があるにせよ、無理に登校を促すのではなく、子どもの不安や気になっていることが何なのか、耳を傾けていくことが重要です。そして学校や関係機関とも連携を取りながらどのような対応をすべきかを考えていきましょう。

まとめ

学校に行けないというお子さんたちは心に何らかの傷を負っていることも少なくありません。そのためカウンセリングを行うことも有効です。スクールカウンセラーを活用することも重要でしょう。ただお子さんによっては学校内のカウンセラーに相談をすることへ抵抗を示す方もいらっしゃいます。本相談室では思春期以降のお子さんへのカウンセリングも行っております。また保護者の方だけのご相談もお受けすることができます。お気軽にお問合せください。

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